【スライドルージュ探検隊①】 前身となる「ワンタッチリップ」の制作秘話

【スライドルージュ探検隊②】 「スライドルージュ」の制作秘話

新入社員の【S】と【A】と【K】です。3人合わせて【チームGROUND4】です!
入社して早4か月。何もわからなかった入社当初に比べ、仕事にも慣れ始めて来たところであります。社会人としての日々は新鮮で、学びや気づきが多く自分たちを成長させてくれます。いうなれば人生の冒険をしているのです(?)

。。。(咳払い)

話は変わりますが!
プラシーズでは化粧品容器を製造しており、その中でも化粧品業界で有名な製品があるのです。今回我々【チームGROUND4】はその有名な製品を知り、世界にアピールするため記事を作成し発信することに決めたのである。。。

さて、前置きはこの辺にして、いよいよ本題に入りたいと思います。
「化粧品業界でも有名な製品」
それは!
その製品とは!
【スライドルージュ】です!
スライドルージュは数十万~数百万も売れている人気商品となりました。片手で蓋開けからリップを塗るまでの動作を一回で完結させることができるものです。しかも、蓋を閉める際にも一回の動作で完結させることができる優れモノです!

しかしスライドルージュを語る上で欠かせないのが、前身となる【ワンタッチリップ】です。今回はそのワンタッチリップについての説明をしたいと思います! 新入社員同士でのメッセージ形式で説明したいと思いますので、お付き合いください。

ワンタッチリップってなに??

【S】ワンタッチリップってなんなの? なにがすごいの?

【K】ワンタッチリップは、従来のリップではできなかった、片手でリップをつけられる画期的な商品だよね?

【A】そうそう!
そしてスライドルージュは、そこから一つの流れで蓋まで閉められるようになった、パワーアップ後の製品だね!

【S】それってすごいことなの?化粧しないから全然わからなくて。。。

【K】すごいよ! 出先でお化粧直したいときに、左手で鏡を持ったまま右手でリップのフタが開けられるんだよ! こんなに楽なことないよ!

【S】そうなんだね! 確かに片手が空くだけで出来ることが増えて時短にもなるね! こんなに便利なのに今まで誰も考えなかったのかな?

【A】ワンタッチリップができる前にもポップアップリップという似たような製品があったけど、蓋の部分が簡単なベロでおおわれているだけだったり、見た目がおもちゃっぽくてかわいいんだけど、化粧品らしさがなかったみたいなんだよね~。

【S】ワンタッチリップを作る前にいろいろと課題があったんだね。どうやってワンタッチリップを作ったんだろう(´・ω・`)?

【K】それは下で説明するね!

ワンタッチリップの製作秘話

【K】ワンタッチリップは、「今までにないリップの形が欲しい」っていうお話を野々川物産さんから頂いて始まったらしいよ!

【A】さっきも話したけどポップアップリップはチープで高級感がなかったんだよね。。
けどワンタッチリップのように片手で作動できるという点については高く評価していたんだ! だからいいところと改善できるところをマッチさせて、よりいいものを作りたいという想いがあったんだ。

【S】そうなんだね!
『より良いものを作る!』
プラシーズの技術者として僕たちも意識しないとね!

【S】けど考えるのも大変だよね?

【K】そうだよね! 正直めちゃくちゃ大変だったらしい。。(苦笑)
今だから言えるけど徹夜とか当たり前だったらしい。。
でもお客様のより早く製品化したいという要望に応えるために、このワンタッチリップは約1ヶ月ほどで完成させちゃったらしいよ。

【S】それだけ熱意を持って取り組んでいたってことなんだね!

     

【?】懐かしい話をしているね、君たち。

【一同】あ! 上司Xさん!!

【上司X】あの頃はとにかく必死だったな。。。社員総出で作業したり、三日三晩徹夜したり。。所々記憶ないよ(笑)

【S】とにかく大変だったんですね。。

【上司X】大変だったけどそれが当たり前だと思ってたからな。けど出来上がった時には達成感がすごかったな~。

【K】今思えばどのあたり苦労した点だと思いますか?

【上司X】そうだな~。化粧品メーカーはパッケージと中身だと、中身に力を入れることが多いからいかにパーツを減らして、コストカットするかという戦いもあったな。最初のころ一回の動作で蓋が閉まることも考えたけど時間やコストの関係で指の動きをそのまま使って閉めることになったんだ。

【S】大人の事情ってやつですね(笑)。

【上司X】まあそうだね(笑)。さらにワンタッチリップはくりだし容器に比べてパーツが多くなるから製造、生産性があまりよくないっていうのも課題だった。
あと挿し紅では難しく、直充填することにしたんだ。当時は口紅としては直充填が少なかったけど、結果として柔らかく細い紅を入れられるようになってデザイン性と機能性に貢献できたよ。

【A】機能性とデザイン性の両立は技術者の腕の見せ所ですね!

     

【上司X】その時は無我夢中だったけどね(笑)。
構造でいうと中のスリーブ(筒)は金属で出来ていてプレスして作るんだ。今はかなり改善されているけど、穴が曲がったりしやすいから成形の時は気を付けていたね。
容器は音波接着でくっつけるんだけど、しずく型だからホーンからリブまでの長さが左右対称じゃないから、隙間の幅が変わったりして作動が悪くなったりしたし、塗装してから分けて梱包してそのあとに左右をランダムに組み合わせるから、左右で生地の色が違うこともあったんだ。

【A】設計・製造の中で苦労した点はたくさんあったんですね・・・。デザインについてはなにかありましたか?

【上司X】スリムな感じになるようにするのと前後方向は非対称にした「しずく型」でデザイン性(高級感)をアップさせた点かな。

     

【A】逆に良かったなと思った点はありますか?

【上司X】それはもちろんあるよ。苦労は尽きなかったけど(笑)。

     

【K】お話を聞く限り本当にそうですよね・・・。

【上司X】さっきも話したけど、ワンタッチリップを作るにあたって、短納期や低コストで生産することや、パーツの組立における生産性向上などにはとても苦労したけど、その甲斐があって、ワンタッチリップといえば野々川さん=プラシーズといえばワンタッチリップと言われるほど有名になったんだよね。
初めて会うお客様からもあのワンタッチリップを作った会社として認識していただけたり、ワンタッチリップはまさに、口紅容器の歴史の一角を担う製品なんだよ。そんな製品を作ることができたのは本当によかったなと思うし、誇りに思ってるよ。

【A】ワンタッチリップはそこまで影響力のある、口紅容器の歴史の一角を担うほどの製品なのですね…! 本当に苦労あってこそですね。

ワンタッチリップの構造

【S】ところで、ワンタッチリップが片手で蓋開けからリップを繰り出すことができるのって、いったいどういう仕組みなんですか?

【上司X】簡単に言うと、ボタンを下げるとベルトが下に下がって、紅が入っている金属の容器を押し上げてフタが上がる仕組みになってるんだよ。って言ってることわかる?(笑)

【A】正直ちょっと難しいですが・・・、画像をみるとわかりやすいです!

【上司X】まあ見たほうが早いよね。それと、途中に溝があることでリップを塗っているときに紅の入った中皿が下がっちゃう、カップダウンっていう現象が起きないようになってるんだよね。

【S】なるほど。。塗ってるときに紅が下がると塗る場所がズレたり、折れたりして使い勝手が悪いですよね。

【上司X】けどそんな便利なワンタッチリップにも改善すべきポイントがあるんだ。

【A】これ以上改善できるポイントがあるんですか??

【上司X】あるよ! 開けるときは一回の動作で出来るけど閉めるときは指で蓋を閉めないといけないんだ。

【K】それぐらいならみんな気にしないと思いますけど・・・。

【上司X】まだまだ青いな。そこで満足している様じゃ世間をあっ!と言わせるような素晴らしい製品は作れないぞ!

【一同】勉強になります!

【上司X】そこから試行錯誤して、一回の動作で蓋が閉まるように改良したのがスライドルージュなんだ!

【一同】なんだって~!?

~次回、「スライドルージュ探検隊②」へ続く~