プラシーズを見える化! ~開発部編~

プラシーズを見える化! ~開発部編~

これまでプラシーズのブログでは弊社の技術や製品、ワークショップなどを紹介してきました。今回は少し趣向を変えて、プラシーズの部署紹介をさせていただきます。今回ご紹介する部署は私の所属部署でもある開発部です。

オリジナル容器のリードタイム短縮

一般的な開発職とは

開発職というのは主に商品づくりに携わる職業です。研究職や技術職は同じ職種だと思われることも多いのですが、それぞれ取り扱うものが違います。開発職は「商品」を、研究職は「理論」や「新技術」、技術職は「手法」を取り扱います。

さらに開発職は下記の3つに分類できます。

商品開発職

市場が求めるものや研究開発によって出来た新しい技術を元にした商品をつくる仕事。
例:環境に優しいプラスチックが開発されたので、それを取り入れた成形品を商品化する。

研究開発職

研究で発見した知識や技術を用いて商品をつくる仕事。
例:製薬会社が病に効く成分を発見、開発したらどんな薬にするか考える。

技術開発職

製品を効率よく生産するための設備設計や新商品にどんな技術を活用するか考える仕事。
例:新たな通信規格が出来た際に、今後の新商品にどう対応させるか考える。

プラシーズの開発部はどれに当てはまる?

当社の開発部は技術開発職の性質を持つ部署です。仕事内容は新製品の開発や既存製品のリニューアルが主な仕事になります。他部署や工場とのやり取りも多く、商品開発職の側面も持っています。

開発部にはこんな人がいます

開発部のメンバーは皆、探求心があったり、ものづくりが好きな人が多く、新技術などの知らないことに対して反応が敏感です。私もものづくりに興味があり入社したのですが、開発部に所属となり、同僚の影響を受け、知らないことを無くそうと積極的に調査するようになりました。

開発部での実際の仕事

お客さまからのデザイン・コンセプトを元に2DCAD及び3DCADを使って設計し、試作品を完成させることが主な仕事になります。
金型設計から成形品の試作、塗装や印刷などの二次加飾、完成品になるまでの工程を指示する生産指示書の作製、試作品のテストなど、ざっと挙げるだけでも多種多様な仕事があります。

設計から完成品にするまでの仕事は大変?

大変・・・ですが、一人でやるのではなく上司や先輩に相談したり、サポートを受けながら仕事を進められるので大丈夫です。実際に入社して1年ぐらいは完成した試作品のテストを主な業務として仕事のやり方を覚えつつ、次のステップとして成形品の試作などに挑戦していきました。

試作品が完成品になった時の達成感

試作品を完成品にするまでに、多少のトラブルはありますが、完成品が店頭に並んでいたり、通販サイトで売られているのを見ると自然と達成感が湧いてきます。
特に試作時に問題が多く、何度も何度もトライ&エラーを繰り返して完成させた製品が売られているのを見ると満たされた気持ちになります。

開発部を支える新たな機械

より良い製品を世に出すには、製品の試作内容を充実させること、工場での品質確認を簡単にできるようにすること、この2点を達成する必要があります。また、これらの作業は人がやると時間がかかり、個人差もあって、精度にも影響が出てしまいます。そこで、登場するのが3Dプリンターと画像寸法測定器です。

3Dプリンター「AGILISTA」

2024年に導入した「AGILISTA」(以降、アジリスタ)はインクジェット式の3Dプリンターです。3Dプリンターについて詳しく紹介している記事があるので詳細は省きますが、短時間で精度の良い造形が可能な機種で毎月稼働させるほど優秀です。では、このアジリスタで何を造形しているのかというと、寸法測定や検査に使う治具を造形しています。

3Dプリンター「AGILISTA」1

アジリスタに3Dデータを送る様子

3Dプリンター「AGILISTA」2

アジリスタの造形準備

3Dプリンター「AGILISTA」3

アジリスタで造形した治具

画像寸法測定器「LMシリーズ」

こちらは2022年に導入したLMシリーズは、簡単かつ、高精度な寸法測定が可能です。詳しく説明すると、精度は±0.1μmと細部まで対象物を拡大してもぼやけずに、事前に決まった箇所の測定を行うプラグラムのマスターを作成しておけば、ワンボタンで測定できる仕組みになっています。

画像寸法測定器「LMシリーズ」

LMシリーズ

開発部がつくり上げた製品

開発部がこれまでに完成させた製品は、お客さまと何度もやり取りを繰り返すことで完成した製品やプラシーズ内で企画した当社製品など、数えきれないほどあります。その中から私が開発にかかわった製品KP‐07を紹介します。

当社製品KP-07

当社製品KP-07

KP-07は角型の容器で、フロッキー以外のキャップやハケ軸、ボトル、中栓は全て当社製品になっています。
試作を始めた最初の頃は、キャップが上手く成形できず、ハケ軸を少し引っ張るとスポッと
抜けてしまう不良などがありましたが、テストとLMシリーズでの形状確認を行い、完成品にできました。
今となっては、試作品の状態を調べるのに悪戦苦闘していたのが懐かしいです。

まとめ

プラシーズの開発部はものづくりに対する熱意と探求心で、試作を重ね、完成品を作り続けています。
開発部以外の部署も引き続きご紹介する予定です。今後の部署紹介にご期待ください。

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