マスカラ容器の生産効率アップ~シゴキゴム挿入自動化とは~

マスカラ容器の生産効率アップ~シキゴム挿入自動化とは~

皆さま、こんにちは。いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
株式会社プラシーズでございます。
まつ毛を長くしたり、ボリュームを出したりすることができるマスカラは、メイクする上で人気のアイテムですよね。
ただ、中身が溢れて最後まで綺麗に使うことができない、塗布する量を調整しづらいなど、使いづらい面もあります。
プラシーズでは、これらの問題を解消できるシゴキゴムが挿入されているマスカラ容器を製造しています。
今回はシゴキゴム挿入の全自動マシンについて詳しく紹介いたします。

オリジナル容器のリードタイム短縮

シゴキゴムについて

まずはシゴキゴムの形状やメリット、デメリットについて紹介いたします。

形状

シゴキゴムは土管のような形状をしています。
簡単に容器から外れないように、容器口元よりもシゴキゴムの径の方が大きくなっています。

シゴキゴム

これにより、挿入後に起こる上下のガタつきを少なくし、抜け強度の規格を高めています。

メリット、デメリット

シゴキゴムが挿入されたマスカラ容器のメリット、デメリットを紹介いたします。

メリット

①中身が外に溢れ出るのを防ぎ、最後まで綺麗に使える
②ブラシに塗布する量を調整できる

デメリット

①手作業でないと容器にシキゴムを挿入することができないため、時間がかかる
②人員が必要となるため、コストがかかる

消費者にとって嬉しいメリットがある一方で、生産時にデメリットがあります。シゴキゴムは挿入に時間がかかるため、安定した供給が難しく、コストもかかってしまいます

なぜシゴキゴムの挿入に時間がかかるのか?

シゴキゴムは径が容器よりも大きめに設計されているため、外れにくい反面、挿入も難しくなります。そのため、一つ一つ手作業で行うと時間がかかってしまいます。

作業者への負担も非常に大きく、生産性も良くありません。

滑りをよくするためにエタノールを使用する方法もありますが、使いすぎると、可塑剤が抽出され、白い粉となって容器内部に残ってしまう恐れがあります。

このようなデメリットをカバーするために、プラシーズはマスカラ容器へのシゴキゴム挿入全自動マシンを開発しました。

マスカラ

シゴキゴム挿入全自動マシンについて

では、全自動マシンは一体どういうものなのでしょうか。

開発の歴史

全自動マシンの記念すべき1号機は1995年頃に、2号機は2004年頃に導入しております。
おおよそ30年以上も前に開発された歴史あるマシンです。

当初は手動での工数を削減するために「押し込み治具」の開発から始まり、次に「二つ折り治具」を開発。
これらのステップを経て、全自動マシンが開発されました。

開発当時、シゴキゴムの全自動マシンを開発・運用している会社は全国の中でも数えるほどしかなく、プラシーズはその中の1社でした。
当時の技術において、全自動でシゴキゴムを挿入することの難しさが伺えます…。

どういう流れでシゴキゴムが挿入されるのか?

下記のような流れでシゴキゴムが容器に挿入されます。

①容器をインデックステーブルにセット
②シゴキゴムを二つ折り治具にセット
③押し込み治具を使ってシゴキゴムを挿入
④リーク検査
⑤CCDカメラによる外観検査
⑥合格品のみを排出してコンベアで搬送

挿入だけでなく、検査も全自動で行うことが可能です。

シゴキゴムの全自動マシン

対応可能な容器

ボトルの底部がフラットで安定しており、形状が左右対称のものに対応しています。
インデックステーブル上で安定せず、位置決めできない容器は自動挿入ができません。

自動化のメリット

自動化により、人件費を削減することができます。また生産性が上がるため、納期短縮にもつながります。

今後の展望

プラシーズでは、現状に満足することなく、全自動マシンのさらなる改良を検討しております。

チューブ容器への対応

チューブ容器

全自動マシンは、底部が安定したもので左右対称でなければ、製品をテーブルにセットできず、製品の位置が定まらないため、シゴキゴムの挿入品質にばらつきが出てしまいます。そのため、チューブ容器は対応しておりません。

この問題に対し、プラシーズではチューブをネジ部で固定する方法を検討しています。ネジ部で固定できればしっかりと位置を定めた上で、シゴキゴムを挿入することが可能になります。

また、この方法ではチューブ部分で固定しないため、チューブ部分の負荷を軽減することができ、外観性の向上にもつなげることができます。

CCDカメラの改良

全自動マシンでは、CCDカメラを使って不良のチェックを行っております。
具体的なチェック内容は、シゴキゴムが誤って2個入っていないか?シゴキゴムが逆さで挿入されていないか、シゴキゴムが1個も挿入されていないか等になります。
ただし、CCDカメラは容器が透明でないと、シゴキゴム内部を正確に読み取ることができません。

この問題に対しては、光源や解像度を工夫するなどして、透明以外の容器の検査も自動化できるように検討を進めております。

今後、プラシーズでは全自動マシンで対応できるマスカラ容器の種類を増やしていく予定です。

プラシーズのマスカラ容器

プラシーズでは、シゴキゴムに対応した当社型のマスカラ容器の提案が可能です。

プラシーズのマスカラ容器

当社型の製品のため、金型費はかかりません。印刷やホットスタンプなどの加飾も一貫して対応可能です。ぜひご検討ください。

最後に

いかがでしたでしょうか。

プラシーズでは、どのような形状のマスカラ容器でも、シゴキゴム挿入を全自動で対応できるよう、今後も全自動マシンの改良を続けていきます。

シゴキゴムに対応したマスカラ容器にご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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