金型彫刻なしでも出せる高級感!「空押し加工」で広がる加飾技術とは?

皆さま、こんにちは。
今回はプラシーズが誇る加飾技術「空押し加工」について、技術の概要から最新の試作サンプルまで、実際の製品のご紹介を交えて詳しくご説明します。デザイン性と機能性を両立させた空押し加工の可能性を、ぜひご覧ください。
空押し加工とは
空押し加工は、金型を使用せずに、刻印で樹脂の表面に凹凸をつける加飾技術です。これにより、繊細なレリーフ模様や立体的なデザインを表現することができます。
空押し加工の特徴
以下のような点で、多くのお客様にご好評をいただいています。
- 金型不要でコスト削減:金型彫刻を使用しないため、初期コストを抑えることができます。
- 短納期対応:刻印を使用するため、金型製作に比べて納期を大幅に短縮できます。
- 多様な素材への対応:PET、PP、AS、ABSなどさまざまな樹脂素材に対応可能です。
- 高精度な表現力:繊細なデザインや複雑な模様も高精度で再現できます。
- 自社一貫生産によりワンストップ・トータルパッケージでご対応
- 理想の容器のための独創的な「企画・提案力」
- 1932年創業だからこそできる技術力であらゆるニーズに対応可能
空押し加工を施した製品の紹介
実際に採用された製品や試作を行った製品についてご説明します。
アイライナーのキャップ
本記事では写真をお見せすることができませんが、5製品以上のアイライナーのキャップに、空押し加工を採用いただいています。専用の治具を開発し、圧力の調整を行うことで、繊細なレリーフ模様を美しく再現しています。また、これにより不良率を7割から2割以下に抑えることに成功しました。実際の採用事例を写真とともに紹介していますので、詳しくは「金型不要!繊細なレリーフ模様を空押し加工で表現。新製品や限定品の生産を低コストで実現」の事例紹介記事をご確認ください。
コンパクトの蓋
硬くて割れやすいAS樹脂のコンパクト蓋に、金型彫刻なしで深いレリーフ模様を空押し加工で再現しました。この方法により、金型を使用する場合の約1/3のコストで高級感を実現し、仕上がりの立体感と美しさも向上しました。AS樹脂の硬さと割れやすさに対応するため、温度・圧力・時間の条件を調整し、最適なバランスを見つけ出しました。詳しくは「硬くて割れやすいAS樹脂に空押し。金型彫刻レスで深く美しいレリーフとコスト削減を両立」の記事をご確認ください。
新しいサンプルのご紹介
プラシーズでは、空押し加工のさらなる可能性を探るべく、新たな空押し加工サンプルを試作しました。キャップの応用編として容器にも空押し加工を施し、さまざまな二次加工をプラスして行うことで加飾技術の可能性に挑戦したサンプルになります。
生地+空押し
ベースとなる生地に空押し加工のみを施したシンプルな仕様です。金型に彫刻を入れず、刻印のみで立体感のあるレリーフ表現ができるため、初期コストを抑えつつ上質感を演出できます。
空押し+蒸着
空押し加工で立体感を出した上から、さらに蒸着加工をプラスしています。光沢のある輝きが加わることで、視覚的なインパクトと高級感が一気に高まります。
帯スタンプ+空押し
容器の肩部分に帯スタンプを施し、その上に空押し加工を加えた複合仕様です。多層的なデザイン演出が可能となり、ブランド独自の世界観を立体的に表現できます。
まとめ
今回ご紹介したサンプルは全て、営業担当者がお客さまとの打ち合わせ時にお持ちしますので、実際に現物をご覧いただけます。また、プラシーズの本社ショールームでも常時展示しておりますので、ご来社の際はぜひご覧ください。
プラシーズの「空押し加工」は、金型彫刻を使用せずに高精度なデザイン表現を可能にする次世代の加飾技術です。低コスト・短納期・多素材対応など、さまざまなメリットがあります。新たに試作したサンプルのデザインだけでなく、従来よりも多彩なデザイン表現が可能となり、デザイン性を重視するお客様からご採用いただいています。
ご興味のある方は、ぜひプラシーズまでお問い合わせくださいませ。
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