実績アリ!プラスチックでも紙でもない第3の材料を使ったキャップ
いつもお世話になっております、開発部のOです。
今回はタイトルの通り、プラスチックでも紙でもないある材料を使った製品を紹介します。化粧品業界ではまだあまり使われていない材料ですので、そういった珍しさと共に魅力を紹介していきます。
この商品は何でできている?
まずはこのバーム容器の写真を見てみましょう。
容器はすぐにプラスチックと分かる方も多いと思いますが、キャップの方はいかがでしょうか。独特の質感や色合いがどこか見覚えがあるように感じられるのではないでしょうか。その材料の正体は・・・
「竹」です!
竹を使用した理由や製造方法など、気になる点が多いと思われますので解説していきます。
材料に竹を使ったキャップ
竹を使用することで樹脂にはない質感と色合いを持った、サステナブルなキャップ。このキャップは「和」をイメージした容器を制作したいというお客さまの要望に応えるために作られました。当初は別の木製で試作し、検討しましたが、より「和」のイメージに合う素材ということで竹が選ばれ、キャップのみのデザインになりました。
また、キャップを竹単体で制作すると、竹特有の問題が発生するため、プラスチックの蓋に嵌めて完成という仕様になっています。その問題の原因となるのが竹の材料特性です。
プラスチック製の蓋を採用した理由
竹は自然素材なので環境の影響や一本一本の個体差が出やすいものです。吸湿具合によっては膨張したり収縮したりと寸法・形状が変化しやすく、キャップを全て竹で作ってしまうと上手く締められない・変形してしまうなどの問題に繋がります。そのため、環境による変化が起こりにくいプラスチックの蓋を使用しています。
どうやってキャップの形に?
竹は中が空洞になっているので、切り出しただけの状態そのままではキャップの形状になりません。そこで採用したのが竹同士をくっつける処理です。具体的には、何本もの竹をまとめて、熱と圧力をかける熱圧縮と呼ばれる工程を経ることで1枚の板にできます。これは異なる木材を繋ぎ合わせたいわゆる集成材の製法と同様です。この方法により加工が可能になります。
次は加工です。まず、竹の板からキャップの形を切り出すことから始まります。NCルーターと呼ばれる加工機でキャップを切り出して、表面を仕上げるため磨きをかけてから防腐などの処理を行い、最後にプラスチックと組み合わせて完成となります。
竹ならではの魅力
自然素材である竹を使用することで、サステナブルな商品が実現できることと、商品ひとつひとつの違いが楽しめることが魅力です。竹材だけでなく、プラスチックも紙も同様ですが、同じ材質を使用しても製品ごとに微妙な違いが生まれます。これはものづくりをする時に必ず起こることですが、竹の場合はそれがメリットになります。竹はひとつひとつの木目の密度が異なるので視覚的な違いを楽しむことができます。
この竹製キャップの製造拠点はどこ?
国内で製造は行っておらず、中国の工場で製造されています。材料の調達から製造まで一貫した生産体制で効率よくコストを抑えた製造が可能です。
終わりに
以上で竹製キャップの紹介は終了となります。樹脂や紙にはない自然素材ならではの魅力が伝わったのではないでしょうか。
今回紹介させていただいた樹脂と竹のような異なる素材同士を組み合わせる技術は、当社プラシーズならではの技術だと自負しています。化粧品業界でサステナブルな商品が注目される中、竹をはじめとする木材は、色や質感において幅広い種類があるため、作りたい商品イメージ、コンセプトに合わせた提案が可能です。これまでの豊富な実績をもとにご提案させていただきますので、ぜひ一度お問い合わせください。
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