CASE STUDY18
円錐形の複雑な転がりに合わせて機構設計し、1工程で全周スタンプに成功。妥協なきデザインに技術力で応える

円錐形ボトルの全周を1工程でスタンプする今回のプロジェクト。加飾範囲の広さや勾配角度のある形状が難易度をさらに高めます。複雑に転がる扇状を数値化するのに「微分積分だけでは正解にたどり着けなかった」と振り返る開発担当者に、苦労した点や創意工夫したことについてインタビューしました。
~ココに注目!~
◉円錐形の複雑な転がりに合わせて機構設計
◉1工程で全周スタンプが可能に
◉高品質に加え、コスト削減と納期短縮を実現
—-お客さまからどのような依頼がありましたか?

コージー本舗さまのリキッドアイライナーボトルの製造です。円錐形ボトルの全周にわたって加飾を施したいとの依頼がありました。
加飾範囲が広く、勾配角度がある容器であるため、一筋縄ではいかない難しさがありました。
—-どのような課題がありましたか?

通常の回転スタンプ機で円錐形ボトルの全周を一度にスタンプするのは不可能でした。肩口径と底部径の差が大きいため、ボトルの中心で回転させると、円周差によりスタンプ面にシワが発生してしまいます。
また、刻印も温度コントロールがよりシビアになります。温度が高いと箔焼けして虹色になってしまいますし、逆に温度が低いと箔が欠けてしまいます。一定の温度になるよう回転スピードを調整するのに苦労しました。
—-課題についてどのように解決しましたか?創意工夫したことは?
ボトル面と刻印面とスタンプ箔が、抵抗なく回転する機構を考案しました。まず、扇状に転がる円錐形ボトルの動きを再現するために、サーボモーターを利用して、治具が扇状に動くような機構を設計しました。
スタンプの中心とボトルフロントの中心を合わせる必要があるため、治具に位置決め装置を設置。さらに勾配の扇状を算出して、サーボモーターとカムを組み合わせて可動させました。刻印も同じ扇状に合わせて製作しました。
円錐形ボトルを専用治具にセットしてスタートボタンを押すだけで、治具全体が扇状に可動しながら刻印がプレスされます。シワの無いきれいなスタンプが可能になりました。
—-もっとも苦労した点はなんですか?

円錐形ボトルの立体形状から平面の展開図を作成するために、必要な大きさを算出するのですが、微分積分といった机上の計算だけではうまくいかず、実際にボトルを転がして、小径と大径の差を導き出していくという、アナログ方式でトライ&エラーを繰り返しました。
過去に類似商品を手がけた経験がヒントになりましたね。それでも着手してから1ヶ月弱の時間を費やしました。
勾配の角度に合わせてカムを変更できるので、対応できる円錐形ボトルの幅が広がりました。また、この技術はホットスタンプだけでなく印刷にも応用できます。
—-他社には真似できない御社の強みを教えてください。
円錐形ボトルの転がり方は非常に複雑です。通常の回転スタンプ機では対応しきれないので、同業他社の多くは断念するか、なかにはそれ専用に機械を購入するメーカーもいます。しかし、機械に頼りきってしまうと、お客さまの要望に臨機応変に対応できず、デザインの変更をせざるを得ないケースが出てきてしまうことも…。
当社は経験に裏打ちされた理論をもとに、機械の機構設計まで業務領域を広げて対応することが可能です。デザイナーさんの自由な発想を妨げることなく、技術力でカタチにします。
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