CASE STUDY19
思い通りに描ける極細筆先ユニットを開発。作業工程を簡略化してコスト削減にも成功

理想的な描き心地をかなえるために、もっともこだわった部分は「筆先」です。繊細なタッチを出すまでに、1年以上の歳月を費やした今回のプロジェクト。突破口となったのは、直径1.5mmの注射針でした。まさに、針に糸を通す緻密な作業は、熟練職人の手によって支えられています。
「筆先ユニットと容器本体の両方をつくれるのはプラシーズだけです」と自負する開発担当者。
工夫したことやこだわり、苦労した点について話を聞きました。
~ココに注目!~
◉お客さまが求める「描き心地」を徹底追求
◉作業工程を簡略化してコストダウンを実現
◉筆先ユニットから容器本体まで一気通貫生産
◉内容物に最適化した容器と塗布具を提案
—-お客さまからどのような依頼がありましたか?

リキッドアイライナー容器製造のご依頼です。ひと口にアイライナーといっても、リキッドやペンシル、ジェルなどさまざまな種類がありますが、リキッドタイプは液体の粘度や性質に合わせて塗布具をつくる必要があるため、化粧品の中でも開発の難しい容器といえます。
リキッドアイライナーに求められる性能は、描きやすさです。できるだけ細い線を描きたい。そのために、筆先は細ければ細いほどいい。だからといって、単純に細くすればいいというものではなく、適度なコシがなければ思うようなラインは描けません。
こうしたジレンマの中で、理想的な描き心地を実現するために、筆先から容器形状に至るまで、さまざまな工夫を施しました。
—-どのような課題がありましたか?


一番の課題は、お客さまが求める「描き心地」を実現することです。決め手となるのは、毛の量、太さ、長さ、素材、さらには毛束の勾配具合も非常に重要なポイントです。
まずは、理想的な描き心地をかなえる筆先の最適解を見つける作業からはじめました。先ほどもお話した通り、毛を細くするだけでは思うようなラインを描けませんし、筆を容器に戻したときに、筆先が曲がってしまうおそれもあります。
根元はしっかりとコシをもたせながらも、筆の先端は細くなるように、お客さまといろんなパターンの使用感を試しながら、最適な毛の量や長さ、勾配具合などを決めていきました。

製造工程の見直しにも注力しました。毛を束ねる作業にかなりの手間と時間を要していたので、作業工程を簡略化することが必須の課題でした。
〜毛束を作る工程〜
- 毛束を薬品に浸透させる
- 毛の先端を剪定して尖らせる
- 毛束の根元を熱で溶着
- 毛束を決められたサイズに裁断
- 心棒と毛束を糸で巻き付けて接着剤で固める
- ハケ軸の穴に毛束をセット
- 容器全体の密閉性をとるために接着剤で埋める
- キャップにセットして完成
—-課題についてどのように解決しましたか?創意工夫したことは?
毛を束ねる方法として、中継芯に医療用の注射針を使うことを思いつきました。
注射針を使うメリットとしては、内径の精度が非常に高いこと。また、ステンレス製なので毛筆の特性を保持することができます。さらに、毛束と注射針の2つのパーツで形成できるので、プラスチックの筒を使っていたときのように、心棒と毛束を糸で巻き付ける作業などが不要となり、作業時間や工数を削減でき、コストダウンにつながりました。

注射針に毛束を通す作業は、スタッフが一束一束、手作業で行っています。毛を束ねる際に、毛の量や勾配の付き方にばらつきが出てしまうんですが、ベテランスタッフになると、毛束を触っただけで毛量の過不足がわかるんですよ。

ほかにもシゴキゴムといって、ハケ軸と容器の口元にゴムをつけることで、液体があふれ出るのを防いでいます。
—-今後の課題や展開についてお聞かせください。
最近のアイライナーは筆ペンタイプが主流ですが、今回ご紹介したリキッドアイライナーのほうがより細い線を描くことができるので、今後はその特性を生かした製品を開発してみたいですね。
アイライナーの本体容器はもちろん、筆や中継芯を含むすべてを一気通貫で自社開発・製造できることが、私たちプラシーズの強みだと自負しております。内容物に最適化した容器や塗布具をご提案することもできますので、 筆先の長さや硬さ、コンセプトに合わせた新容器の開発など、お気軽にご相談ください。
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