CASE STUDY36

ネジの切り出し位置をサーボモータで制御。特殊なデザインも高精度を維持しながらサイクルタイムを短縮

ネジの切り出し位置をサーボモータで制御。特殊なデザインも高精度を維持しながらサイクルタイムを短縮

今回は普段なかなか日の目を見ない「キャップの裏ばなし」です。

化粧品容器のキャップの多くは、裏側にネジを備えています。こうしたキャップを射出成形するには、ネジを刻んだ金型を回転させながら引き抜くネジ抜き機が不可欠です。

プラシーズでは、キャップと本体がつながったデザインや形状に対応するために、このネジ抜き機にサーボモータを導入。波模様をぴったり合わせるために苦労した点や、サーボモータのメリットについて話を聞きました。

キャップと本体の波模様がぴったり合うように

—-お客さまからどのような依頼がありましたか?

キャップと本体の波模様がぴったり合うように

縦に流れる波模様が印象的なクリームと化粧水容器の製造依頼です。注目してほしいのは、この波模様がキャップと本体でつながっていること。お客さまから「キャップを閉めたとき、必ず波模様がぴったり合うようにしたい」というご要望がありました。

ネジの切り出しを常に同じ位置から始める難しさ

—-もっとも苦労したのはどんなところでしたか?

ネジの切り出しを常に同じ位置から始める難しさ

シンプルな円筒形のキャップでしたら、ネジの切り出し位置を意識しなくても問題ないのですが、今回のような本体とつながりのあるデザインのキャップを成形する場合、ネジの切り出しを常に同じ位置から行わなければならない、という難しさがあります。

ネジを刻んだ金型を回転させながら引き抜く

—-ネジの製造工程について教えてください。

ネジを刻んだ金型を回転させながら引き抜く

内側にネジを備えたキャップを射出成形するには、ネジが刻まれたネジ抜き金型に樹脂を充填した後、ネジ抜き機を使って金型を回転させながら引き抜くんです。

ネジ抜き機にはいくつか種類がありますが、他社の多くはギヤを使って回転させながら型を開く方式を採用しています。ギヤ式は微細なコントロールが難しく、金型に回転駆動の機構を組み込むため、金型のサイズが大きく複雑になり、コストも割高になってしまいます。

プラシーズではネジ抜き機に「サーボモータ」を採用しています。スタートや停止する位置、回転速度などを高精度に制御できます。

サイクルタイムを大幅に短縮

—-サーボモータのメリットについて教えてください。

サーボモータにより金型の位置決めを制御できるので、ネジの切り出しを常に同じ位置からスタートすることが可能になり、サイクルタイムを大幅に短縮できます。

この切り出し位置を揃えるために、原点サーチ運転を行うネジ抜き機が多いのですが、サーボモータなら原点サーチ運転が不要。効率良く射出充填工程に進めます。

また、成形条件の設定が容易なので、オペレータの経験やスキルに品質が左右されることなく、安定して高品質の製品をつくることが可能です。

競合と差別化できる容器デザインが可能

—-プラシーズに依頼するメリットはなんでしょうか?

競合と差別化できる容器デザインが可能

天面のロゴと本体のラベルの位置を合わせたマスカラ容器

成形技術力で「デザインの自由度」を高められることです。

今回のようにキャップと本体が一体化したデザインのほかにも、角形や楕円形といったキャップの角度が本体に一致することが前提のデザインなど、より高い精度が求められる特殊なフォルムにも、プラシーズなら対応可能です。

お客さまが思わず手に取りたくなるようなインパクトのあるデザインの容器を、プラシーズの技術力でサポートできたらと考えています。

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