“メンズコスメ”って何?

“メンズコスメ”って何?

こんにちはプラシーズです。
今回はここ数年で徐々に認知、普及してきているメンズコスメについて、女性用と何が違うの?や、興味はあるけれど何から始めればいいの?などといった疑問を、解決していこうとおもいます。

オリジナル容器のリードタイム短縮

なぜ男性は化粧をしないのか?

女性は当たり前に化粧をしているのに、なぜ男性は化粧をしないのか、と1度は皆さん気になったことがあると思うのですが、これにはちゃんと理由があります。いつから始まったのか、いつ終わってしまったのか、順を追ってみていきましょう。

男性も昔はメンズメイクをしていた!

日本の歴史的にみますと、昔の男性は化粧を実はしていました!しかも江戸時代まで!
どこから化粧と呼ぶのかにもよるのですが、男性も女性も、美の追求のために化粧をし始めたのは平安時代になります。

平安時代

遣唐使の廃止により国風文化が強まった平安時代、寝殿造りの長い庇(ひさし)により、部屋が薄暗かったそうです。

そのため、薄暗い部屋の中でも綺麗に見させるための白粉(おしろい)を塗り、顔を大きく広く見せるために、眉を抜いて元々の位置よりも上に眉墨をし、物静かな女性が良いとされる時代であったため、口を小さく見せるように歯を鉄漿(かね、おはぐろ)にしていました。最初は貴族の女性からはじまったのですが、徐々に男性も真似をしていきました。

戦国時代

時代は群雄割拠の戦国時代になりますが、ここでもまだ男性は化粧をしています。
兜の下には、白粉に鉄漿の武士たちが戦場を駆け回っていました。
化粧をしていない武士は、身分が低いと思われがちだったため、名誉を保つために化粧をしていたそうです。

また、平安時代と比べ、髭が強さの象徴とも言われていたそうで、化粧はしながらも、髭は伸ばしていました。有名な武将に豊臣秀吉がいますが、秀吉は髭が薄く、よく見る肖像画の髭は付け髭だったと言われています。

江戸時代

江戸時代になり今までの白粉や鉄漿というのは徐々に衰退していき、薄化粧に変わっていきます。そしてここでようやく化粧水のようなものが出てきます。

へちまの成分を使った化粧水が現代にもありますが、これは江戸時代に生まれたものになります。
この頃の男性は美意識が高く、銭湯には毛切り石が置いてあり、肌がすべすべだったそうです。

明治時代以降

男性が化粧をしなくなったのは明治時代からになります。
しなくなった理由ですが、明治時代になり、諸外国の文化が鎖国をしていた日本に入ってきたこと、そして富国強兵の背景により、男性のイメージが皆様ご存じ明治天皇の御真影のような強い“男”となり、男性のメイクは悪とまではいかないものの、不必要とされ、幕が閉じてしまいます。

肌質から見るメンズコスメと女性用コスメの違い

いよいよ何がメンズコスメなの?という疑問に、肌質の違いから答えていこうと思います。

肌質の違い

肌質の違い

メンズコスメと女性用コスメで分けられて売られているのは中身の成分が違うからなのですが、中身の成分が変わるのは男性と女性で肌質が違うからです。具体的にいうと肌の厚さや、分泌される皮脂の量が変わります。

肌の厚さ

肌の脂肪の層は、女性の方が多いのですが、皮膚全体の厚さで見ると、女性は約2mm、男性は約2.5mmと0.5mmほどの違いがあります。

また男性の肌は、水分量が女性の50%以下であるのにも関わらず、水分の蒸発量は、2倍以上です・・・。

皮脂量

皮脂量は、男性ホルモンの影響で思春期以降から増え、女性と比べると約2~3倍にもなります。女性は年齢と共に皮脂量は減っていくのですが、男性は増えることはなくともあまり減りません・・・。

皮脂というのは毛穴の奥からでるため、毛穴が開きやすく汚れがつまりやすいので、ニキビができる要因の1つにもなってしまいます。

インナードライ

皮脂が多いと乾燥しづらい、しわが出来づらい、というメリットはあるにはあるのですが、男性の肌から水分はどんどん出て行ってしまうので、表面が乾燥していなくても肌内部は乾燥(インナードライ)しているのです。

それにより、体が肌内部の水分量が少ないから、皮脂をもっと出して潤わせろ~という指令を出してしまう可能性もあります。
(皮脂が多いとターンオーバーがうんちゃらかんちゃらで肌の調子が悪くなるなどあるのですが長くなってしまうのでまたの機会にお話ししようと思います。)

ひげそりの影響

男性特有の肌の悩みとして、ひげそりによる肌へのダメージも結構大きいです。最近はひげ脱毛が流行ってきてはいますが、ひげそりを毎日やっている方もまだ多くいると思います。ひげ剃りは、ひげ以外にも肌表面の角質や皮脂膜まで必要以上に削いでしまうため、肌荒れを起こしやすくなっています。

肌質診断

男性の肌が、乾燥しやすいけれど皮脂が多い。という事がわかって頂けたと思うのですが、肌質というのは、5タイプあり、それぞれの肌質に合うようなケアをしないといけません。

肌質の種類

肌質は、男性女性関わらず、普通肌・乾燥肌・混合肌・脂性肌・敏感肌の5つにわかれます。(季節や体調によって肌質が変わる場合もありますので一概に私はずっと○○肌!とは言い切れません。)

同じメーカーさんで同じ容器の色だけ違うという商品を見たことがあると思うのですが、
これは成分がそれぞれ少しずつ違い、肌質にあった商品を選べるようになっていることが多いです。

セルフ肌質診断

セルフ肌質診断

敏感肌を除く4タイプが簡単にわかる方法があります。

~手順~
1.洗顔をした後タオル等で水分を、しっかり拭き取ります。(化粧水等スキンケアはしないでください)

2.次にティッシュを1枚取り出します。(2枚組になっている場合がほとんどだと思いますがその際には1枚に分けてください)
そして、正面を向いたまま顔に軽く押し当てます。

3.手を離してすぐにティッシュが落ちたあなたは乾燥肌です。
手を放しても落ちなかった方は下を向きましょう。

4.下を向くのと同時にティッシュが落ちたあなたは普通肌です。

5.下を向いても落ちなかったあなたは脂性肌です。

6.下を向いたときにおでこや鼻にはくっついているけれど頬の部分は離れているや、落ちそうというあなたは混合肌になります。

正確に自分の肌質を調べたいという方は、デパートや百貨店のコスメカウンターにて無料で調べてくれるところが多いので、そちらをおすすめします。

メンズコスメ実践編

それではいよいよ、メンズコスメの使い方を見ていきましょう!
スキンケアでは、すべてをまかなえるオールインワンのクリームやジェルがあるのですが、それぞれ個別に、ケアする方法をお伝えします。

メークアップに関しては、使おうと思えば色々なアイテムを使えるのですが、手間と難易度が、初めてやる方には、手に負えなくなってしまう可能性があるので、ナチュラルに、顔色が良くなるような、簡単メイクをお伝えいたします。

スキンケア

スキンケア

スキンケアの流れ

男性の一般的なスキンケアの流れは以下のようになります。

  1. (クレンジング)
  2. 洗顔
  3. 化粧水
  4. (シートマスク)(美容液)
  5. 乳液

スキンケアの役割

クレンジングと洗顔は、皮脂や汚れを落とします。

化粧水やシートマスク、美容液は、水分を肌に入れたり、皮脂の分泌を抑えられたり、さっぱり感をだすなど、肌の悩みに効果が出やすい成分を肌に入れます。

そして乳液では、肌に入れた成分が出ないように保湿をし、蓋をするというイメージになります。

スキンケアする時の注意点

クレンジング

クレンジングは、洗顔で落ちない汚れを落とすことが出来るので、ばっちりメイクをした場合や、日焼け止めを塗った際にも行った方が良いです。

しかし、クレンジングは洗浄能力が高く、やりすぎても肌が荒れてしまうので、使う際には注意が必要です。

洗顔

洗顔では、ゴシゴシと洗ってしまうと、肌を傷つけてしまう可能性がありますので、泡立てるのを怠らず、泡を押し当てて洗うイメージで行ってください。

泡立てるのが面倒くさいという方は、泡立て不要や、泡で出てくるタイプの洗顔料がおすすめです。

化粧水、乳液

化粧水や乳液も洗顔同様、手でゴシゴシするのではなく手のひらやコットンで押し当てる、染み込ませるようなイメージで行ってください。

乳液を化粧水の前に行う先行乳液という商品もあるのですが、今回は一般的なスキンケアの紹介を旨としていますので、割愛致します。

気になる方は、化粧品売り場の店員さんや商品のホームページを確認してからの購入・使用をおすすめします。

メークアップ

メークアップ

メークアップの流れ

使うのは下地とファンデーションが一緒になったようなアイテムのBBクリーム、コンシーラー、リップ、フェイスパウダーの4つです。
使用する順番は以下になります。

  1. BBクリーム
  2. コンシーラー
  3. フェイスパウダー
  4. リップ

メークアップの役割

BBクリームで顔全体のトーンアップ、そしてコンシーラーでシミやクマなどの部分を隠し、フェイスパウダーでBBクリームやコンシーラーの崩れを防ぎ、マスクへの付着も抑えることもできます。

そして最後にリップですが、リップは無色の物でもツヤがでて血色を良く見せることが出来るので、最初は無色をおすすめします。

その他アイテム

今回紹介できなかったアイテムを上げると、スキンケアでは、化粧水を浸透させやすくするブースター(導入化粧水)や肌の古い角質を除去するピーリングなどがあります。

メークアップ品では、アイシャドウやマスカラ、マスカラでも綺麗にまつ毛を上げるための下地、ハイライトやチーク、リッププランパーという唇をカプサイシンなどの成分で意図的に腫らせて血色を良く見せられるアイテムなど、日々化粧品のアイテム数が増えています。

いきなりやるには少し難しいのですが、やってみると目を大きく見せることができたり、鼻を高く見せることができたりとおもしろいので、ぜひみなさんも挑戦してみてください。

容器からみるメンズコスメと女性用コスメの違い

メンズコスメが女性用コスメと違う部分に、容器も当てはまります。

容器からみるメンズコスメと女性用コスメの違い

具体的にどこが違う?

女性用コスメにはパケ買いという言葉があるように、容器がかわいいやおしゃれ、トレンド感のある色使いやキャラクターの使用などありますが、そういった可愛らしい容器は、男性からすると手に取りづらいと思います。

対して、メンズコスメの容器を見てみますと、角がしっかり立ったシャープな容器や、色も黒や白、グレーなどといったシンプルなものが多く、メンズコスメらしい男性が手に取りやすい容器・パッケージになっています。

プラシーズの新規規格品

最近プラシーズにて新しく規格品に加わった製品が2品あります。
どちらも角型形状で性別を問わずご使用いただきやすいと思っておりますのでご紹介いたします。

KP-07

当社型KP-07

BW-92

当社型BW-92

BW-92はリキッドファンデーションなどにご使用いただけるポンプタイプで、キャップは、NeCycleというバイオマス素材での成形も可能です。

小噺

小噺

お客様との商談で実際にあった話なのですが、度々ブログや事例紹介で話しているワンタッチリップについて、片手で開けられる所がスタイリッシュでメンズコスメとしてもいけるのでは、と仰っていただいたことがありました。(上記画像NeCycleにて成形)

メークアップ製品はメンズコスメとして女性向けコスメと差別化が難しいと思うのですが、ワンタッチのようなメンズコスメらしい所作、というのはあってもいいかもしれないですね。

最後に

メンズコスメの話が歴史の話になったり、肌質診断の話になったりと余談が多くなってしまったのですが、最後までお読みいただきありがとうございます。

メンズコスメだからといって男性全員に合うとも限らず、女性用コスメを使っていただいても全然かまいません。逆に肌質や、肌の状態によっては女性がメンズコスメを使って効果が出る場合もあります。

値段も安いものから高いものがありますが、高いから良い、安いから悪いという訳でもありません。大事なのは自分の肌との相性になります。

是非色々な化粧品を使って自分に合う化粧品を見つけてみてください。

\ 定期的に記事を読みたい方へ /

メルマガ登録でいち早く記事の更新情報や製品情報をお知らせいたします

メールマガジンのご登録
はこちらから

その悩みプラシーズに相談してみませんか?

  • 自社一貫生産によりワンストップ・トータルパッケージでご対応
  • 理想の容器のための独創的な「企画・提案力」
  • 1932年創業だからこそできる技術力であらゆるニーズに対応可能

お電話でのお問い合わせ

03-6858-3561

受付時間:平日 10:00 ~ 17:00(土日・祝日除く)