【プラ&紙】プラシーズのパウダー容器をご紹介!
創業90年を超える老舗プラスチック容器のプラシーズでは、
化粧水ボトルやクリーム容器をはじめ、様々な製品を世に送り出してまいりました。
中でも今回は、事例紹介でもまだあまりご紹介できていない、プラシーズのパウダー容器をご紹介していきます!
【厳選】プラシーズのパウダー容器
ボディ向けパウダー容器(野々川物産株式会社様 実績品)
こちらは事例紹介でもご紹介しておりますが、野々川物産株式会社様での実績品、
「緑映 パヒュームドパウダー」という大きめなパウダー容器になります。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、125mm角というかなり大きなパウダー容器となっております。加えて樹脂の厚みも相当あり、高級感のある仕上がりとなっております。
こちらの製品は、当初お客様がガラスを材料に製作することを検討されておりました。
しかしサイズがかなり大きいゆえに、製品重量が重くなりすぎるという問題も持っていました。
そこで、プラスチック樹脂を用いてガラスのような重厚感と透明感のあるパウダー容器にできないかというご要望をいただきました。
さらに細部へのこだわりとして、ミニマムな外観を表現するためにアンダーカットや廻り止めが見えないようにしたいというご要望もございました。
パウダー容器の重厚感&透明感をかなえた工夫
そんなお客様のご要望にお応えすべく、プラシーズが設計を進めていく中でいくつかの課題が見えてきました。
まず、パウダー容器形状です。
角の肉が厚く、平面の肉が薄い特殊なフォルムで、肉厚が不均一であることから成形条件が出しにくいという課題がありました。
それを解決したのは、「インサート成形法」という成形方法です。
インサート成型法とは、金型にあらかじめ金属のネジなどのインサート品を入れ込み、
その周りに樹脂を注入することで一体化させる技術です。
通常は下画像のように異なる素材同士を一体化させるために用いられる成形法ですが、
今回のパウダー容器では同じ樹脂を2回に分けて成形しております。
これによって肉厚の違いから生じる収縮のバラつきや、厚肉部のひけを防ぐことに成功しております。
また、ガラスのような透明感を確保しなければならないという課題もありました。
これについては、こだわりの材料である「アイオノマー」という樹脂を使用しております。
アイオノマー樹脂は透明性が高く、低い温度でも成形できる性質をもっています。
この性質が今回のパウダー容器のような肉厚容器の成形に適していたのです。
成形方法と材料が決まれば、ここからは熟練の職人たちの腕の見せ所です。
成形機の圧力やスピード、金型温度など何十万通りにも及ぶパラメータの組み合わせから
最適な成形条件を探し出し、ガラスのような美しいパウダー容器を完成させることができました。
パウダー容器の蓋にも工夫
パウダー容器の蓋にも工夫があります。
蓋は画像の内蓋と「緑映」のロゴがある外蓋との2パーツで構成し、強度アップを図りました。
また外蓋を透明にすることで、内蓋の波模様が透けて奥行きが生まれます。
加えて蓋の厚さを薄く見せることができ、さわやかさを演出できます。
さらに内蓋と外蓋を嵌合させるアンダーカットや廻り止めなどを隠すように銀箔のホットロールスタンプを施しております。
そのため、高級感を損なわず美しいパウダー容器の蓋にすることを実現しております。
この「緑映 パヒュームドパウダー」は、2006年から現在に至るまで発売され続ける人気の製品になっております。
以上が、プラシーズのパウダー容器を語るうえでなくてはならない製品のご紹介でした!
当社型パウダー容器➀ WP-40
先ほど紹介したパウダー容器は、野々川物産様の製品となっていますが、
プラシーズでは当社型のパウダー容器も取り扱っております!
特に多くご採用頂いている製品が、WP-40というパウダー容器になります。
容量は15gを想定しており、特に顔向けのパウダー容器としてご採用頂いております。
穴の開いた内蓋にシールを貼ることも可能となっており、お客様がお使いになるまでパウダーが漏れ出ない仕様にすることもできます。
当社型パウダー容器② BW-42
こちらは一見、化粧水のボトル容器のように見えるかもしれませんが、
実は洗顔パウダー向けの容器として採用されております。
この洗顔パウダー向け容器の特徴として、特殊な蓋の構造があります。
なんと、容器を逆さにすると一定量のパウダーが吐出されるという優れものになっております!
近年、酵素洗顔パウダーが流行していることもあり、プラシーズ一押しの製品となっております。
紙のパウダー容器もあります!
昨今の環境対応への重要性を受けて、3年ほど前に紙事業部を設立しサステナブルな紙器事業に取り組んでおります。
紙器事業の立ち上げから、現在まで多様な紙製品を世に送り出してまいりました。
中でも、是非ご紹介したい紙容器の一つとして「紙製パウダー容器」がございます。
初代 紙製パウダー容器
プラシーズが初めて製作した紙製パウダー容器は、2021年の化粧品開発展にてご紹介をした際に好評をいただきました。
プラスチックや金属などは一切使用してない、完全100%の紙製パウダー容器になります!
初代紙製パウダー容器の外観は淵のカーリングを用いない作成方法でフラットな角を演出しており、高級感のある仕上がりとなっております。
紙製パウダー容器の裏には穴が空いており、こちらからパウダーを充填してシールなどで蓋をするイメージとなります。
プラシーズの紙製品はすべて中国の協力工場で製作をしておりますが、
この紙製パウダー容器の表面に使われている紙は、日本の紙メーカーのものを採用しております。
この場合、お客様には日本の紙メーカーの見本帳から紙を選定いただき、中国の工場へ輸出した上で生産を行います。
他にも、中国現地にて日本メーカーの紙を調達したり、中国にて日本メーカーの類似品を調達したりすることでコストダウンが可能な場合もございます。
進化版! 紙製パウダー容器
先ほどご紹介した初代紙製パウダー容器ですが、実は懸念点がございました。
それは、内容物が触れる部分(紙)の気密性がないという点です。
内容物は液体ではなくパウダーなので気密性は特に必要ないのでは?とお考えになるかもしれません。
しかし触れる紙の気密性がなければ外部からの湿気が入り込んでしまうことになり、結果的にパウダーが固まってしまうことが考えられます。
そこで問題点を解決すべく、新たに製作した紙製パウダー容器がこちらです!
パウダーが触れる可能性のある箇所すべてに「蒸着紙」を採用することで、パウダーが湿気に触れる可能性が少なくなり、
パウダーが固まってしまうことを防ぐ仕様になっております。
-番外編- パウダー系メイクアップ品も紙容器で実現できます!
本記事ではプラスチック・紙のパウダー容器をご紹介させていただきましたが、紙製品の中で最もご採用頂いている製品がございます。
それは、紙製コンパクトです!
この紙製コンパクトは、パウダーファンデーションを始め、アイシャドウなどのパウダー系メイクアップ品に多くご採用頂いている紙製品になります。
紙製コンパクトには特長が主に3つあります。
- 中皿、チップの大きさに合わせ自由な形状で製作が可能
- シルク印刷、スタンプのほか写真印刷も可能
- 型代0円で製品化が可能
紙製コンパクトなどのプラシーズが手がける紙器について、細かい特長もまだまだございます!
下記ページにて、紙器製品の詳しいご紹介をしておりますので是非ご確認ください。
https://pluseeds.co.jp/product-list/paperware/
プラスチック容器、紙容器といえばプラシーズ!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
プラシーズの製作するパウダー容器や紙器はいかがでしたか?
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