大和板紙株式会社様の板紙の紹介~板紙を使った箱の試作に挑戦~
こんにちは、プラシーズでございます。
今回のブログでは、大和板紙株式会社様が製造している様々な板紙を紹介させていただきます。また、板紙を使った箱を試作したので合わせて紹介します。
私も実際にショールームを見学し理解を深めてきましたので、皆さまに共有できれば幸いです。
板紙とは?
板紙は、紙の中で厚いものをさします。
用途として、円筒状の入れ物、CDやDVDの中身部分を固定をするもの、お茶を入れる箱、本の背表紙、製品のタグ、化粧品の箱などに使われています。
板紙の作り方
大和板紙株式会社様の板紙の作り方を簡単に紹介します。
- 円柱状の筒に網を貼ったシリンダーが回転しています。
- 回転しているシリンダーに原料を入れ、繊維をシリンダーですくうことでシリンダーの上に繊維が載り繊維のシートを形成します。
- シリンダーは回転をつづけ、ナイロン製の毛布と接する箇所で水を絞ります。水が絞られた繊維はナイロン製の毛布に張り付き移動します。シリンダーを早く回転させると薄い紙ができ、ゆっくり回転させると厚い紙ができます。
- シリンダーの回転により8から9層に重なった繊維のシートを乾燥し、紙が出来上がります。
大和板紙株式会社様の板紙
1952年創業の製紙会社です。「色がついた板紙」や「強度のある紙」など、様々な特徴がある板紙を約90種類製造しています。(大和板紙とは|大和板紙 DAIWA ITAGAMI)
デザイナー様と一緒に作ったゆるチップ
大和板紙株式会社様の製品には、デザイナー様と一緒に共同制作した板紙も多く、ここではゆるチップをご紹介します。全7種類あり、厚さは、全て230g/㎡で展開しています。
ゆるチップが生まれた経緯
装丁作家の祖父江慎氏のプロデュースにより、ゆるチップが生まれました。
漫画雑誌に使われている「せんか紙」のような風合いの厚いものがほしい。というアイデアをもとに板紙で再現をしています。
古紙100%から出来たゆるチップ
ゆるチップには、古紙を100%使っている製品もございます。
右から、
- もも:ほんのり淡いもも色の再生紙
- そら:ほんのり淡い青色の再生紙
- くさ:ほんのり淡い緑色の再生紙
- すな:淡いベージュ色の再生紙
こちらの4種類の材料は、新聞古紙や雑誌などの一般古紙を混ぜて作られています。
古紙70%とバージンパルプから出来たゆるチップ
右から、
- ゆき:自然なオフホワイトベースの再生紙
- いし:チップボール系のグレー色
- つき:ほんのり淡い黄色の再生紙
こちらの3種類の原料は、バージンパルプや飲料容器系古紙、一般古紙、白色の古紙などを混ぜ合わせて作られています。
ゆるチップのこだわり
表面の色だけではなく、裏面の色も注目ポイントです。裏面はねずみ色で、ちりが入っており風合いがお楽しみいただけます。
「CLOUD GRAY」
CLOUD GRAYはクールな印象のブルーグレー、温もりのあるイエローグレー、すっきりとした中間的なニュートラルグレーの3色が存在します。こちらもデザイナー様と一緒に共同制作し、2022年8月にリリースされました。古紙の配合率は70%であり、バージンパルプも混ざっています。詳しくは、大和板紙株式会社様のホームページをご覧ください!
CLOUD GRAYシリーズ | 紙を探す | 大和板紙 DAIWA ITAGAMI
「CLOUD GRAY」のサンプルキット
箱の蓋には、イエローグレー、身にはニュートラルグレーで構成されています。蓋には、箔押しと柄や文字を浮き上がらせるエンボス加工がされており、身にはUVオフセット印刷がされています。中には、デジタルオフセット印刷された名刺カードや箔押しされたミニカード、UVオフセット印刷された見本帳サンプルが入っており、印刷方法や色のイメージを比較することが出来ます。
そのほかの板紙
今までに紹介した板紙以外にも多くの板紙があります。
右から、
- エースボールF:茶色で粒々のちりが混ざっています
- サンドベージュF:素朴で自然な風合いになっています
- エースボールブラック:黒色でかっこいい印象になっています。主に、化粧品の箱に使われています
上記の3つの古紙配合率は100%で表面にちりが混ざっています。
- DKブラックF:古紙70%で、断面も黒くなっています
- DKホワイトF:白色で古紙100%です。バージンパルプは入っておらず、飲料容器系古紙を使い、自然な白を表現し高級感を演出しています。古紙を使用しているため、ちりが少し入っており、それも風合いとしてお楽しみいただけます
- ダイワフィールドF:自然な白をベースに芝を混ぜています。芝を混ぜこむことで、おしゃれにみえるのでつい手に取りたくなります
- エゾマツクラフト うす茶:北海道に生息しているエゾマツを混ぜこんでいます
大和板紙株式会社様の板紙を使ったサンプルの作製
プレゼントや景品としてもらうタオルの箱は、以下のようなシンプルな形の箱に入っていることが多いです。
この箱の場合、タオルを取り出さないとタオルの柄や色がわかりにくくなってしまいます。そこで、タオルを目立たせた箱を作成しました。箱の外観は白色、内側はねずみ色になっています。
さらに、この箱を大和板紙株式会社様の色板紙を使い、作成しました。色と柄が入り、華やかになっており、タオルを取り出した後でも、見栄えが良くなっています。また、そのままでも保管しやすくなります。
パッケージのことなら、プラシーズへ
板紙について紹介しました。プラシーズでは板紙を貼り箱の芯材として使っていますが、芯材ではなく化粧品箱そのものに利用することも可能です。ご要望があれば化粧品の箱に限らず、提案をさせていただきます。お問い合わせフォームまたはお電話にて、お気軽にお問い合わせください。
その悩みプラシーズに相談してみませんか?
- 自社一貫生産によりワンストップ・トータルパッケージでご対応
- 理想の容器のための独創的な「企画・提案力」
- 1932年創業だからこそできる技術力であらゆるニーズに対応可能
お電話でのお問い合わせ
03-6858-3561
受付時間:平日 10:00 ~ 17:00(土日・祝日除く)