紙製コンパクトの魅力!〜プラスチック製コンパクトとの違い~
こんにちは、プラシーズです。
紙製コンパクトは、表貼りに選ぶ素材次第でデザインの幅が広がります。お客さまのご要望に合わせて柔軟に対応できる点が紙製コンパクトの魅力です。
今回の記事では、プラシーズの「紙製コンパクト」について、製造工程や外観デザインの種類、中身の構造についてご紹介します。また、「プラスチック製コンパクト」との違いについても触れ、紙製コンパクトについて理解を深めていただければ幸いです。
紙製コンパクトとは?
紙製コンパクトは、芯となる部分が紙でできており、中皿を外せばコンパクト自体は燃えるゴミとして廃棄できる容器となっています。
内側は鏡が付いているもの、付いていないものがあり、ファンデーション・アイシャドウ・チーク・パフ・ブラシなどが入る設計となっています。
紙製コンパクトの作り方
ここでは紙製コンパクトの金型つくりから外観デザインの種類、中身の仕組みについて説明します。
紙製コンパクトの金型つくり
紙製コンパクトをつくる際、まず、ブラシやアイシャドウ・チークなどの配置を決め、サンプルカッターで切り出して無地サンプルを作ります。その後コンパクトの本生産に入るのですが、ここからは金型の存在が欠かせません。この金型を抜き型と言います。
抜き型とはベニヤ板などに、切り抜きたい形状に曲げられた刃が埋め込まれているものです。
この刃を芯材となる紙に当てて切り抜き、組み立てることができます。
この手法を使うことで金型作成の時間が短縮され、効率的な製造が可能になります。
外観デザインのバリエーション
表貼りとなる紙を外側に貼り込むことで、さまざまなデザインを施すことが可能です。プラシーズでは、以下のようなデザインが可能です。
合成皮革
布の基材にポリウレタン樹脂を塗工し、シボ(凹凸模様)を施したもの。手ざわりが良く柔らかいため、バッグやポーチにも使われます。
レザーペーパー
紙を基材にした素材で、表面は合成樹脂(ポリウレタン)が塗布されています。合成皮革と似た見た目ながら、厚みは合成皮革よりも薄く、シャープな形を実現します。
布
縦糸と横糸を交差させて織られた織物のことです。絹や麻、木綿などの植物繊維を用いて織られた織物や化学繊維の織物もあります。
既存紙
何種類もの特殊紙があるため、イメージに合わせて風合いを選択しやすいです。
印刷紙
既存紙には無い、オリジナルの色やデザイン・メッセージなどを印刷することが出来ます。コンパクトを開いた内側もデザイン可能です。
紙製コンパクトの中身と素材
紙製コンパクトの中皿を入れる部分には、古紙を使っており環境にやさしい素材になっています。また脱プラスチックの観点からバージンパルプを採用し、環境に配慮した容器として注目が高まっています。
古紙
一度使われた紙で、再生可能な紙のことをいいます。新聞や雑誌・お菓子などの紙パッケージ・段ボールなどさまざまな種類があります。
バージンパルプ
古紙などを再生したものではなく、木材を直接原料としたパルプのことです。
紙製コンパクトとプラスチック製コンパクトの違い
ここでは、材質やコスト、工程などの違いを説明します。
材質の違い
紙製は芯材が紙でできており、環境にやさしい特長があります。一方、プラスチック製はABS樹脂やPET樹脂など、耐久性のある素材を使用しています。
製造コストと工程の違い
紙製は初期投資が少ない反面、手作業が多いため単価が高め。一方、プラスチック製は金型作成に時間と費用がかかりますが、大量生産が可能です。
デメリットとメリット
紙製コンパクトのデメリットとメリットについて説明します。
デメリット
紙製コンパクトの主なデメリットは、耐久性や耐水性に限界がある点です。特に、紙は水に弱いため、濡れると破れるリスクがあります。また、身と蓋を固定する仕組みが難しく、開閉時に不便を感じることもあります。
メリット
一方で、紙製コンパクトには多くのメリットがあります。まず、外観デザインの自由度が高く、天面、側面、内側の3か所にわたって一枚の紙で印刷が可能です。これにより、統一感のあるデザインが実現します。さらに、古紙やエコ認証紙を使用することで環境配慮をアピールでき、脱プラスチックの動きに応じた製品として注目を集めています。
紙製コンパクトの実績
株式会社OSAJI様から10月23日に発売された、2024年クリスマスコフレの紙製コンパクトです。製品は写真家の草野庸子さんとコラボした、2024 HOLIDAY MAKEUP COLLECTION「見えない声」 のニュアンス アイシャドウパレットとニュアンス フェイスカラーパレットの2種類で、草野庸子さんが撮影した写真を使用した特別デザインとなっています。
表貼りに写真を印刷した印刷紙を使用することで、紙の特性を存分に生かしながらも写真のような美しさを表現できています。
中身の工夫
紙製コンパクトでは珍しく仕切りが付いています。この仕切りにも印刷が施されており、デザイン性の高いコンパクトとなっております。
おわりに
プラシーズでは、お客様のご要望に合わせた紙製コンパクトを多数取り扱っています。「こんなデザインにしたい」「こんな仕様が欲しい」といったご相談がございましたら、ぜひ「お問い合わせフォーム」または「お電話」よりご連絡ください。お客様の製品の特長に合わせた容器をご提案させていただきます。プラシーズWEBサイトでは、今回紹介した紙製コンパクト以外にも多くの製品を紹介しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
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