化粧品業界国内最大級の展示会!化粧品開発展に出展して
皆さんこんにちは、プラシーズです。
私たちは、2022年1月12日(水)~1月14日(金)に開催された、第12回 化粧品開発展-COSME Tech 2022 TOKYO-にて、ブースを出展いたしました。
化粧品開発展とは、化粧品の研究・企画開発に必要な製品・サービスが一堂に会する展示会です。化粧品業界では最大規模の展示会で、今回の全体来場者数は3日間でおよそ23,000人にのぼりました。
緊急事態宣言下であった前回と比べて、コロナ禍前の活気が少しずつ戻ってきているように感じました。プラシーズのブースにも、化粧品メーカー様をはじめとした様々な業種のお客様に多数ご来場いただきました。ご来場いただきました皆様へ、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
展示会のブースづくり
さて、プラシーズの化粧品開発展へのブース出展は今回で3回目となりました。ここでは、展示会ブースづくりのこだわりについてご紹介していこうと思います。
今回は「This is pluseeds」を展示会ブースのテーマに掲げ、沢山のお客様に「これこそがプラシーズだ!!」とアピールできるような展示内容を目指しました。展示会担当のメンバーそれぞれが、プラシーズの魅力とは一体何か?について考えながら展示会ブースづくりを進めました。
展示会ブースのデザインは、2021年12月にリニューアルしたプラシーズの新ロゴマークや新HPのレイアウトに合わせたイメージに仕上げました。ダークグリーンを基調としたシンプルで落ち着いたデザインを採用し、紙製の展示台を使用することで、ブースに暖かく親しみやすい雰囲気を表現しています。
壁面にはプラスチック化粧品容器の製造工程を、写真パネルで展示しています 。自社内で化粧品容器がワンストップで製造されていく流れを、視覚的にイメージしていただけるようになっております。プラスチックと紙、どちらの化粧品容器も扱うことのできる、とてもプラシーズらしい展示会ブースになったのではないでしょうか。
展示会で好評だった化粧品容器のご紹介
ここからは、展示会ブースにプラシーズが実際に展示した化粧品容器について、ご紹介していきます。
展示会の一番の目玉製品!「紙製繰出式口紅容器」
今回の展示会、プラシーズのブースで一番の目玉となった製品といえば…やはり紙製繰出式口紅容器ではないでしょうか。
紙製繰出式口紅容器は、繰り出し部分に紙パウダーを主原料とした「マプカ」を使用し、その他のパーツは紙で仕上げられております。このマプカを使用することで、製品を「紙」製として表記が可能となり、可燃ごみとしての廃棄ができるようになります。
また、プラスチック成形品と比較して、プラスチックの使用量を大幅に削減していながら、従来の口紅容器に近い機能性が両立されており、バイオマスマークの付与も可能な環境にやさしい化粧品容器となっております。
一方で、マプカは成形の難度が高く、製品化までの道のりは険しいものでした。プラシーズが長年に渡り培ってきたプラスチック化粧品容器の成形技術により、紙製繰出式口紅容器の製品化は実現しております。初のお披露目となる今回の展示会では、実に多くのお客様にご好評を頂きました。
尚、今回の展示会を通して、メディア各社様に紙製繰出式口紅容器のプレスリリース記事をご紹介頂きました。下記のリンクよりご覧いただけますので、是非チェックしてみてください。
https://www.value-press.com/pressrelease/287853
コストはそのままに!環境に対応した化粧品容器「移行材使用ボトル」
化粧品業界でも、環境配慮に注目した商品づくりが急速に進んでおります。今回の展示会でも、環境に配慮する化粧品容器を求めてブースに足を運ばれたお客様が数多くいらっしゃいました。
そんな環境配慮型材料のご提案としてプラシーズでは、材料メーカー様と共同発案した、「移行材」というインブロー・インジェクション用PETを使用したボトルを展示しました。
移行材とは、化粧品容器の製造工程からさらに遡った、原料となる樹脂ペレットの製造現場から発生するものです。樹脂メーカーでのレジン製造(連続重合)の作業で、樹脂のグレード変更の際に発生する中間物性のバージンペレットが、この移行材と呼ばれています。移行材は従来のPET材と比較しても物性や外観等に遜色なく、着色も可能です。
しかし、年間で約100トンほど発生する移行材のほとんどが使用されずに廃棄されてしまっているのが現状です。
プラスチック製品の環境対応策としてよく例に挙げられるバイオマス原料は、通常の材料よりも材料コストが高くなる傾向にあり、なかなか手を出しにくい材料でした。
しかし、移行材を使用する場合は廃棄予定の材料を再利用することになるため、材料コストを抑えつつ、環境により優しい化粧品容器づくりを目指すことが可能です。
展示会では、コストを抑えながら環境配慮のできる移行材使用ボトルは、多くの化粧品メーカー様からのご好評を頂きました。
機能性を損なわずに環境に優しい化粧品容器を! 「NeCycle®使用ポップアップリップ」
プラシーズが開発した口紅容器のポップアップリップは、蓋開けから繰り出し、蓋閉めまでの一連の操作をワンハンドで完結できます。このポップアップリップを、バイオマス材料を使用して成形することで、環境配慮と機能性の両立をかなえた化粧品容器となりました。リップの外装部分には、高機能バイオマス材料の「NeCycle®」を使用しています。
NeCycle®*とは、木材や稲わらといった非可食用の植物由来のセルロースより作られたプラスチックです。約50%のバイオマス率と高い配合率であり、自然環境中(海洋中及び土壌中)で長期的に分解します。希望の色に調色でき、伝統工芸品のような美観や装飾性も具現可能です。Co2を通常プラスチックと比べても、約40%削減できます。
※Ne Cycle®︎の製造元は、日本電気株式会社・NECプラットフォームズ株式会社です。販売元は、三共化成株式会社です。
美しく、高い機能性を持ちながら環境へ配慮した化粧品容器がつくれるとあって、こちらの製品も展示会では話題の品となりました。
プラスチックにとどまらない!展示会に出展した紙器展示製品紹介
プラシーズでは、プラスチックの化粧品容器にとどまらず、紙製の化粧品容器や貼函のご提案も行っております。昨今の環境対策への関心の高まりを受け、展示会においても、紙器の展示コーナーは連日かなりの盛況となりました。ここからは、そんなプラシーズが展示会へ出展した紙器についてご紹介いたします。
自由な形状で幅広い化粧品容器に対応!「紙製コンパクト・貼函」
プラシーズでは、紙製の芯材となる板紙へ印刷等の加飾を施した紙を張り付けて組み立てる「貼函」と、紙製の化粧品容器としてお使いいただける「紙製コンパクト」を製造しております。展示会では、紙製コンパクトと貼函の実績品を展示し、多くのお客様に手に取ってご覧いただきました。
当社で製造する紙器は、実際に目に見えない部分である芯材には古紙を使用することで、環境に優しい製品づくりを実現しています。一方で、表貼りの部分には、紙だけでなく合皮・布・レザー調紙等の様々な材料を使用できるためよりオリジナリティーのある紙器をご提案することができます。
また、こちらの紙器は金型の製作が不要かつ自由な形状で作成することが可能なため、化粧品はもちろん、様々な商品の形状に合わせた函を、短いリードタイムでつくることが可能です。
このようなオリジナルの一個函をプラスチックの化粧品容器とセットで手掛けてほしい…といったご要望にも、プラシーズならばトータルパッケージでのご提案が可能となっております。
展示会をきっかけに大好評!「パルプモールド製ギフトボックス」
パルプモールドとは、サトウキビの残滓からできたバガスや、古紙を原料に使用した紙製の成形品です。紙製の卵パックを思い浮かべていただくとわかりやすいかもしれません。
従来のプラスチック製の真空成形品に替わる材料として、化粧品業界でも徐々に注目を集めています。プラシーズでは、成形の後に金型で挟みこむプレス加工を追加することで、滑らかな表面と浮き彫りの表現が可能となり、美粧性にも優れたパルプモールドの成形が可能です。加えて、プラスチックの真空成形と同等のコストで金型が作成可能なことも魅力の一つです。
このパルプモールドの製品を展示会を通して皆様に知っていただくため、プラシーズはパルプモールドをメインに使用したメール便対応のギフトボックスを開発しました。今回の展示会でパルプモールドのことを初めて知ったというお客様も多くおり、たくさんの方からパルプモールドの製品にご興味をお持ちいただけました。
おわりに
いかがでしたでしょうか?今回展示した化粧品容器以外にも、プラシーズは素材や技術を組み合わせた多彩な容器を取り扱っております。当社の規格型や製品事例などについて、弊社HPでより詳しくご紹介していますので是非ご覧いただけると幸いです!
ご不明点や資料のご請求等のご要望がございましたら、HPのお問い合わせフォームまたはお電話より、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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