CASE STUDY03

リフィル対応容器の新機構を自社開発。部品を減らしてCO2排出量とコスト、使い手の労力も大幅削減

リフィル対応容器を新開発して特許取得。部品を減らしてCO2排出量とコスト、使い手の労力も大幅削減

ちふれグループのプレステージブランド「HIKARIMIRAI」。その新商品として2019年に発売された「トリートメント ナイト エマルション エンリッチ」のリフィル対応ジャー容器の開発・製造を手がけました。特許に抵触しない新設計が求められる難易度の高いミッション。クライアント・ユーザー・地球環境にやさしい“三方よし”の開発に成功しました。

~ココに注目!~
◉見た目も機能もスマート!リフィルの新機構を開発して特許申請中
◉部品を減らすことで使用するプラスチック量を削減。CO2排出量削減に貢献
◉リフィル容器を取り外すときのユーザーの手間や労力を軽減

既存のリフィル機構との差別化に苦難

—-お客さまからどのような依頼がありましたか?

リフィルに対応したジャー容器の製造です。

光・自在美を目指すトータルブランド「HIKARIMIRAI」の新商品「トリートメント ナイト エマルション エンリッチ」のジャー容器です。肉厚容器の実績を見込んで、当社にお声がけいただきました。

とはいえ、リフィル式のジャー容器の製造は経験がなく、見本として差し出された他社のリフィル対応容器をひとまず会社へ持ち帰りミーティング。「お客さまの期待値を超えるものを作りたい」開発メンバーとエンジニアによる試行錯誤の日々が始まりました。

—-お客さまの要望を叶えるために、どのような課題がありましたか?

リフィル容器の機構を開発するにあたっては、特許に抵触しない新しい設計をしなくてはなりません。すでに他社の特許が数多く存在していたので、制約がある中で独自の機構を設計するのはかなりの難易度でした。

部品を減らして見た目も機能もスマートに 新発想のリフィル機構を開発

部品を減らして見た目も機能もスマートに新発想のリフィル機構を開発

—-どのように解決しましたか?こだわった点について教えてください。

ジャー容器本体とリフィル容器のみで付け替え作業が完結できる、まったく新しい発想の機構を考案しました。

これまでの多くのジャー容器は付け替える際に、リフィル容器を取り外すために別の部品が必要でした。また、リフィル容器を取り外す際に、容器を引っ張るなど使い手の力が必要になり、労力のかかる作業になっていました。

リフィルの新機構を開発

そこで、リフィル容器の蓋にリフィル容器を取り外す際に使用する部品を装着することで、ジャー容器本体とリフィル容器のみで付け替え作業ができる機構を考えました。

具体的には、リフィル容器の蓋についている凸部分をジャー容器の底部の穴へ押し込むことにより、簡単にリフィル容器を取り外すことができる機構を考案しました。また、リフィル容器をひっかけるアンダーカット(ロック片)に溝をつくり、通常使用時の引っ張りに対する強度は保ちつつ、底部からの押し込みで簡単に外せるようにしました。

プラスチック量を削減して地球環境にも貢献

—-どのようなメリットがありますか?

付け替え用の部品が不要になり、リフィル容器を蓋以外はそのまま捨てずに活用できるので、使用するプラスチック量が削減できました。コストダウンはもちろん、CO2排出量の削減にもつながっています。

また、ユーザーにとっても、以前のように別の部品を使ったり、容器を引っ張ったりといった手間や労力をかけることなく、付け替え作業をストレスフリーで行えるようになりました。

—-ほかにもこだわった点はありますか?

付け替えの新機構を見えにくい底部に作り、デザインもスマートに

付け替えの機構を見えにくい底部に作ったことです。外観への影響を最小限に抑え、高級感を損なうことなく、見た目もスマートに仕上げることができました。

プラシーズにはこうした新しい機構や技術の開発に取り組む専門チームがあり、蓋を一体型にした口紅容器『ポップアップリップ』や蓋をスライドさせることにより開閉できる口紅容器『スライドルージュ』、気密性に特化したコンパクトなど、多数の特許を取得しています。こうした発想力も私たちの大きな強みとなっています。