箔貼りについて〜クリスマスコフレの一例紹介〜
伝統の美しさを現代に昇華させた箔貼りは、最近では様々な製品やデザインに使用されています。しかし、箔貼りは過去から現在に至るまで、その技術や方法とともに変遷してきました。
今回は、クリスマスコフレの箔装飾を例に挙げながら、伝統的な箔の貼り方と現代の方法について探っていきます。箔貼りの歴史や作業工程、またおしゃれアイテムとしての箔貼りについても触れていきます。
箔貼りの歴史的背景
箔装飾は、日本では古くから行われている技術の1つであり、金属箔を使用して飾りをつける装飾技術です。この技術は、平安時代から使用されており、宗教や政治的なイベントで多くの種類の箔が使用されてきました。
箔装飾の歴史
奈良時代、中国から技術や文化が伝わり、その後の平安時代には、宮廷での儀式で使用される箔が発展しました。鎌倉時代には、箔が一般の人々の間でも使用されるようになり、江戸時代には様々な箔装飾のスタイルが確立されました。
近代に入ってからは、技術や機械の進歩によって、より洗練された箔装飾が可能になり、機械で作られた箔も広く使用されるようになりました。
箔を使った装飾の種類
箔を使った装飾の種類は様々であり、金箔・銀箔・赤金箔などの色や形状も多様です。金箔は伝統的な箔装飾の代表的な素材であり、銀箔も多く使用されます。また、クリスマスコフレの箔装飾には、赤金箔も使用され、より華やかな印象を与えます。
箔貼りの変遷
近代に入ってからは、箔貼りの技術が大きく進化し、より細かい箔装飾が可能になりました。現代の箔貼りの技術はさまざまな材料、デザイン、色を使用しより精密で複雑な箔装飾を実現しています。
現代の方法
現代の箔貼りには様々な技術が使用されます。スクリーン印刷、ホットスタンプ、箔押し、デジタル印刷などがあり、それぞれの方法で美しい箔装飾を作り出すことができます。
技術の進歩によって、より複雑で丁寧な箔装飾が可能になり、現代の箔装飾はますます高度になっています。 箔装飾の歴史や技術の進化について考えると、箔貼りの魅力を感じずにはいられません。
現代の技術を活用しながらも、伝統的な箔装飾のスタイルや感覚を大切にすることで、より美しい箔装飾を作り出すことができます。
ホットスタンプ
広義では熱転写技術の総称を指します。この技術は金属などのコーティング層を形成して作られるホットスタンプ箔を利用し、加圧・加熱によって金属調の文字、絵柄などを非転写物に転写する加工法を指します。
インキを使用しない乾式印刷の一種であり、平面や曲面の一部に金属箔で装飾することができます。
ホットスタンプは各種プラスチック、金属製品、木製品、繊維製品、皮革製品、ガラス製品など多くの素材に対応しています。また化粧品容器、ボールペン、ラベルなど、さまざまな製品に使用されています。
ホットスタンプ箔は、キャリアフィルム(おおよそ12μmから25μm厚の2軸延伸のポリエステルフィルム)に、金属などのコーティング層を形成して作られます。一般には被転写体(熱可塑性樹脂など)の表面にホットスタンプ箔を装着して、キャリアフィルム側から熱版あるいは耐熱性シリコンラバー板などを媒体として加圧、加熱を行います。通常0.5秒から数秒の加熱加圧で、ホットスタンプの各層がキャリアフィルムから剥離して被転写体へ付着します。
昔の箔貼りの方法(卵白を使った箔貼り)
ここでちょっとした豆知識をご紹介します。
卵白を箔貼りに使用した理由は、卵白が自然な接着剤として機能し、箔を素材にしっかりと固定することができるからです。また卵白は乾燥すると透明になり、箔の美しい輝きを損なうことなく、箔と素材との間に強固な結合を提供します。
卵白が自然な接着剤として機能する理由は、卵白に含まれるタンパク質(アルブミン)が特定の条件下で凝固し、その過程で水分を保持する能力があるからです。この凝固過程は、卵白が加熱されると起こります。
具体的には卵白が加熱されると、タンパク質が凝固し、その結果として網目状の構造が形成されます。この網目構造の隙間に水分が保持され、これにより卵白は水分を保つ能力を発揮します。この保水性が、卵白を強力な「接着剤」にする要因の一つとなります。
箔貼りの利用例:クリスマスコフレ
クリスマスと言えば、ツリー、イルミネーション、そして贈り物が欠かせません。クリスマスコフレは、さまざまなアイテムを詰め合わせた贈り物の一つで、特に女性に人気があります。では、箔貼りはクリスマスコフレの装飾にどのように使われるのでしょうか。
クリスマスコフレデザインの基礎知識
クリスマスコフレには香水、ボディクリーム、メイクアップ製品などさまざまなアイテムが詰め込まれます。そのため、デザインには限りがありません。
しかしクリスマスコフレは季節限定の商品であるため、冬のイメージを表現することが大切です。赤や緑といったクリスマスカラーを使ったデザインや雪やツリーなどの冬のモチーフを取り入れたデザインが人気です。
箔を使ったクリスマスコフレの箔装飾例
箔を使った箔装飾は、クリスマスコフレのデザインに高級感や華やかさを与えます。金や銀の箔を使った箔装飾は、クリスマスにふさわしい豪華な印象を与えます。 例えば、クリスマスツリーの形をしたパッケージに、金の箔を使ったリボンのような装飾をすると、クリスマスらしい印象を与えます。
またクリスマスツリーの飾りつけをイメージしたデザインに銀の箔を使った雪の結晶の装飾をすると、冬のイメージを表現します。 箔貼りは、クリスマスコフレの装飾において重要な役割を担っています。箔を使った豪華なデザインで、特別な贈り物としての価値を高めましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。箔を貼る手法として「卵白」を使うとは。正直私も知りませんでした。クリスマスコフレBOXといった季節限定の豪華な特別感をだす加飾の方法として箔を贅沢に使うのも、ワンポイントとして使うのも、貴重な品物がパッケージされている感じがとても表現されますね。
ちなみにプラシーズは、パッケージのワンストップをうたっています。今回例にしたようなBOXも「貼り函」で設計から生産まで対応可能です。
またクリーム容器やコンパクト容器と設計から生産まで対応可能です。一貫した設計から生産までの対応がALLパッケージとしてご提供できます。
是非、ご興味ございましたらお声がけください。
その悩みプラシーズに相談してみませんか?
- 自社一貫生産によりワンストップ・トータルパッケージでご対応
- 理想の容器のための独創的な「企画・提案力」
- 1932年創業だからこそできる技術力であらゆるニーズに対応可能
お電話でのお問い合わせ
03-6858-3561
受付時間:平日 10:00 ~ 17:00(土日・祝日除く)